新しい成人教育を実践する事業「社会の仕組みを理解していますか。私たちと社会の関わり方」
第4回・第5回
10月27日(土)名古屋国際高校、11月04日(日)名古屋大学にて、新しい成人教育を実践する事業を開催させていただきました。
第4回は高校生向け、第5回は大学生・大学院生向けとさせていただき、多くの方にご参加いただきました。
本事業では、社会保障・年金・税制(以下まとめて「社会制度」)を題材にした漫画を予習教材として制作しました。この漫画をもとに事業当日はワークシートに取り組んでいただきました。
前回同様に、参加者は「高所得者層」「中流層」「生活が苦しい層」に分かれて、各立場から日本の社会制度は高福祉高負担が良いのか、低福祉低負担良いのか、今後どのような制度が望ましいのかなどについて議論をしました。
第4回ではまだ社会に出ていない高校生らしい、柔軟な発想で様々な意見が出されました。
また、第5回では、対象が大学生ということもあって、現在、アルバイトをしている方も多く、本事業で学習したことを踏まえて日常生活を振り返るといった様子も確認できました。
いずれの回でも、社会制度の恩恵を受ける側もそれを当然とは思わずになるべく自立を目指すべきであるといった意見も出るなど、議論は大いに盛り上がりました。
議論をした内容を踏まえて講師の加藤千晃氏から、これからの日本を背負う世代として、選挙を通じて自らの意見を表明していくことの意義をお話いただきました。
最後に、社会制度という難しいテーマに対し、ワークシートや漫画といった方法を用いて学習することが有用かどうかを全員で議論しましたが、ワークシートを利用して議論することは良かったという意見が多く寄せられました。
ご参加をいただきました皆様には、楽しみながら社会制度の意義や生活との関わりを理解いただけたと考えております。こうした機会を通じて、社会制度はもとより、私たち一人ひとりが社会とどのように関わっていくべきなのかを考え、関心を持っていただけたら幸いです。